社内のデザイン競争イベント「デザイナーロワイアル(詳細はこちら)」が終わり、ホッと一息の勝者3名にインタビューをしました。実際、戦いの渦中にいた人間は、何を感じていたのか。
参加者(写真左より):在原、田邊、近藤
とりあえず、激闘を制されたトップ3の皆さん、おめでとうございます。
3名:
ありがとうございます!
終わってみて、どんな感想をお持ちですか?
近藤: (イベントは)デザイナーだけでなく、周りのディレクターも気づきの機会として、結構楽しみにしてくれていたようで良かったです。
その後、ディレクターと「あれ、いいね」とか話すことが増えましたし。
実際やってみると、課題の対象ではない自分のメイン案件でも、あああれも直さなきゃ、もっとこうした方がいいかな、というのがどんどん出てきましたね。
在原: 知ってるようで知らない自社サービスの気づきもあって、デザイン面だけでなく様々な視点でサービスを見る事ができましたね。
今回のイベントに限らず、日々サービスの改善を心がけ、ユーザーに良質なサービスを提供できるように頑張りたいと思いました。
うちの部署のもぜひやってもらいたい、という声が、自部署のディレクターから出てきたのは、驚きでした。このイベントの良さが伝わったのではないですかね。
田邊: 正直、緊張と悩みの連続で、他のデザイナーの案にやられたっ!と思ったり。。。点数がつくことでの刺激、毎回全力を注いでアイデアを考えた経験とかも良かったです。
全ての課題を終えて、今、非常に達成感を感じています。ロワイヤルに挑戦することに対して、部署のみんなに本気でやりたいと伝えたら、協力してくれて。
発表の内容にみんなが興味を持ってくれて、デザイナーの仕事への理解が深まった気がします。
プレゼン後、「あの案いいね!」などと声をかけてもらえたりしたのが、本当に嬉しかったです。
途中、どんなことで悩んだり、気づきを得たりしましたか?
田邊: 僕は、オリエン当日、別の業務があって出られなかったんですが、あとでみんなに聞くと「大したことないよ」って。
嘘だ!これ絶対騙されてる!と思って(過去に実施経験のある)サイバーエージェントの人に質問しまくりました。
近藤:
最初のバトルは手探りだったのに、みんな2回目から急に資料のクオリティが上がってきて。
こいつ本気だな!という人と、そうでない人の間で、2回目から差が出てきた感はありますね。
在原: プレゼンを1分以内でというルールがきつかったですね。自分の案をどう考えても1分じゃ説明できっこないなと。
オリエンの時に見せられた資料の例みたいに、かなりシンプルにしないと無理だなと。1分超えたら減点になるかと思って、シビアに考えてたんですが・・・(※ 大幅超過していた人もいた)。
1分という短い時間で話すことに意味があるのかなと、最初はそっちの方に気を取られちゃったなと思います。
近藤: (過去、自分が所属していた)営業のグループでは、いつも当たり前のようにプレゼンの練習をしてたけど、プレゼンしたことないメンバーは、短時間でちゃんと説明する難しさを感じてたかも。
田邊:
(1番だった)2回目と(点が悪かった)3回目の自分の提案を、何が違ったんだろうと比較して気づいたのは、3回目のお題が、長い間自分が担当していたサイトで、「自分は知り尽くしている」というエゴが入って、フラットな目で見れてなかったということでした。
近藤:
それでいうと、自分も、良く知っているはずのサービスがお題の時、パッとしなかったですね。
それで、良い提案とロワイアル攻略は違うと考え直して、一枚の資料の中で、いかにわかりやすく、減点されないようにするかを注意するようにしました。
責任持てない提案はやらない、隙をなくす、ということですね。
在原:
なのに、僕は初回の占いサイトの提案の時、トップページの大改修提案をしてしまった(笑)
近藤:
その場ではジャッジしづらい提案は微妙ですよね。
在原: 協業サイトだとクライアントさんの意見もあるから、ゼロから考えて変えていく、というチャンスは業務ではなかなかないので、新鮮ではありましたが、でもやっぱり点を取るのは大変だったと思いますね。
新卒1年目など、若手も参戦していましたが?
在原:
Tさんとか、自分は直接業務をすることがないので分からないのですが、どうでしたか?
近藤: 2〜3回目は落ち込んでましたけどね、先輩と同じ部分を課題として見つけられたのに、自分の点が低かったのは、詰めの甘さにあると感じたりして。
でも、資料をきれいにまとめることには自信が持てるようになったみたいで、その後少し持ち直してたかも。
田邊:
実は「若手」間の精神的バトルがありまして。僕も、Mくんが提案して点が低かったのと同じ箇所提案したり、お互い意識しあってました(笑)
在原:
最初はみんな、普段やってることの癖がもろに出ていた気がします。大幅に変えることばかり考えてたけど、だんだんと、少し変えるだけでも、色々できることに気づいてきたというか。
田邊: Tさんの案、時々やられた!と思って焦りました。あと(若手枠として)僕自身は、提案的な良さよりも、1分で完成することを考えて、資料に落とすアイディアは1回につき3つに絞り込むようにしました。
準備はどのようにされましたか?
近藤: 前日の日曜に資料のまとめ作業を開始して、月曜の本番ギリギリまで粘る感じでした。
それ以外は競合サービス見たり、調べ物したりですね。
在原: 自分も平日は通常業務が忙しいので、時々競合サイト見たりとかやるくらいで、資料作成は(直前の)週末でしたね。
占いサイトがお題だった時、色々他社のサービス見てたんですけど、そこで意外とうちの会社のサービスは良くできているんだってことに気づきましたね。
近藤:
占いでいうと、他社ですごいのが1つあって、****という会社の〇〇の母というサービスが、ブログにそのメイキングとか入れてたり、ストーリーというか、導入部分の掴みがすごく優れていて、勉強になりましたね。
在原:
競合調べてたら楽しくなちゃって、帰ってこれなくなったり (笑)
田邊: あるあるですね(笑)
これからロワイアルを体験するメンバーにはどんなメッセージを?
在原: 自社のサービスを知ることができる、いい機会だと思います。特に若い人は、普段自分のサービスしか触る機会ないので。
第1回を様子を見ていたら、対策は打ちやすいと思うので、ぜひ頑張ってください。今度は傍聴する側として、入社1〜2年の人がどんなアプローチをするのか、楽しみにしています。
田邊: 僕の場合、デザイン学校を出て実務でも何年もデザイナーをやってるので、(年齢という切り口で)「若」マークがつけられていたことにちょっと違和感があったんですが、逆にそれに対して燃えましたね。
で、結果的に、本気でやって評価されて自信につながりました。実務だと、若手がベテランを超えた瞬間というのが明確にわからないので、自分にとってアピールできるいい機会でした。
なので、「若」マークがついた人こそチャンスと思って頑張って欲しいです!
近藤: ベテランにはむしろ「枯葉マーク」つけたら?(笑)
「ロワイアルは戦場だ。学校じゃねえんだ。相手の首を取るか取られるか」という気持ちで頑張ってください。下克上もありますしね。
やれば、注意深く見る観察眼が育つと思います。課題意識が芽生えるというか。自分でこうだと思って提案して、それに点がつくので、新しい視点が生まれると思います。
それがユーザ目線を知ることになると思うので。
あ、あと、最初に考えた案は1週間寝かせて見るといいです。もっといい案が出るかも。
ありがとうございました!
「デザイナーロワイアル」という取り組みそのものに関する記事「デザインスキルを”加圧鍛錬”する「デザイナーロワイアル」」も併せてお読みください!